NotebookLMでのスライド作成機能に興味があるものの、具体的なやり方や生成後の編集方法について詳しく知りたいという方は多いのではないでしょうか。ビジネスの現場において、プレゼンテーション資料の作成は非常に時間を要する業務の一つです。実際に無料でどこまで高品質な資料が作れるのか、あるいは作成可能な枚数の上限や生成にかかる時間の目安についても気になるところです。場合によっては意図した通りにスライド作成できないことや、予期せぬ機能の制限によりツールが使えないと感じる場面もあるかもしれません。
本記事では、Googleが提供するこの革新的なツールを使いこなすために必要な情報を網羅的に解説します。単なる操作説明にとどまらず、実務で直面する課題への対処法や、プロフェッショナルな品質に仕上げるための具体的なテクニックまで踏み込んでご紹介します。
- NotebookLMを使ったスライド作成の基本的な手順と成功のコツ
- 無料で利用できる機能の範囲や生成にかかる時間の目安
- 編集ができない場合の具体的な対処法と機能制限への対策
- スライド枚数の上限対策や高品質に仕上げるためのプロンプト術
NotebookLMのスライド作成機能の基本と手順
- NotebookLMのスライド作成は無料で使えるのか
- 基本的なNotebookLMのスライド作成のやり方
- NotebookLMのスライド作成に必要な時間の目安
- NotebookLMでスライド作成ができない原因とは
- NotebookLMのスライド作成機能が使えない条件

NotebookLMのスライド作成は無料で使えるのか
結論から申し上げますと、NotebookLMのスライド作成機能は基本的に無料で利用可能です。Googleアカウントをお持ちの方であれば、追加の費用を支払うことなく、この強力なAIツールを活用できます。
NotebookLMは、Googleの実験的なAIプロジェクトとしてスタートしました。ユーザーがアップロードした資料(ソース)に基づいて回答やコンテンツを生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を搭載しており、2025年11月の大型アップデートにより、テキストの要約だけでなく、視覚的なプレゼンテーション資料のドラフトを作成する機能が追加されました。
多くの生成AIサービス、例えばMicrosoft CopilotのPowerPoint作成機能などは、有料のサブスクリプション契約が必要となるケースが一般的です。しかし、NotebookLMに関しては、高性能なGemini 1.5 Proという大規模言語モデルをバックエンドに使用していながら、現在のところ主要な機能を無料で試すことができます。これは、Googleがこのツールを「実験的(Experimental)」な位置づけとして提供し、多くのユーザーからのフィードバックを得て精度を向上させる狙いがあると考えられます。
また、無料でありながらデータのプライバシー保護にも配慮されています。Googleの公式ヘルプによると、個人のNotebookLMで使用されたデータは、AIのトレーニングには使用されないと明記されています。これにより、機密性の高い社内資料を扱うビジネスパーソンでも、比較的安心して利用できる環境が整っています。
無料版で利用できる主な機能
- PDF、Googleドキュメント、スライド、WebサイトURLなどのソース読み込み
- 音声ファイルやYouTube動画の内容を解析対象とするマルチモーダル機能
- AIによる資料の構造化と要約、FAQの自動生成
- スライド資料(PDF形式)の自動生成とスタイル調整
- データの可視化を支援するインフォグラフィックの作成
ただし、将来的に正式版としてリリースされる際には料金体系が変更される可能性もゼロではありません。現在は「早期アクセス」のような恩恵を受けている状態と言えるため、無料で使えるうちに操作感に慣れ、業務フローに組み込んでおくことを強くお勧めします。
無料でここまで高機能なツールが使えるのは驚きですね。まずは手持ちの資料を使って、どのようなスライドができるか試してみるのがおすすめです。
基本的なNotebookLMのスライド作成のやり方
NotebookLMを使用してスライドを作成する手順は非常にシンプルですが、質の高いアウトプットを得るためには細かな操作のコツがあります。直感的な操作で、複雑な資料をまとめたプレゼンテーションの骨子を作成するまでの具体的なフローを見ていきましょう。
| ステップ | 操作内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. ノートブックの作成 | NotebookLM公式サイトにアクセスし、「新しいノートブック」を作成します。 | プロジェクトやテーマごとにノートブックを分けると管理しやすくなります。 |
| 2. ソースの追加 | スライドの元となるPDF、Googleドキュメント、WebサイトのURLなどをアップロードします。 | 最大50個までのソースを追加可能です。関連資料はすべてここで読み込ませましょう。 |
| 3. スライド生成の実行 | 画面右側の「Studio(スタジオ)」パネルにある「スライド資料」ボタンをクリックします。 | まずはデフォルト設定でどのような構成になるか確認するのが定石です。 |
| 4. カスタム指示(任意) | より詳細な指示を出したい場合は、ボタン横の鉛筆マークをクリックし、ターゲットや構成などのプロンプトを入力します。 | 「新入社員研修用に」「投資家向けに数字を強調して」など具体的に指示します。 |
特に重要なのがステップ2の「ソースの追加」です。NotebookLMの最大の特徴は、一般的なChatGPTなどの生成AIとは異なり、アップロードされた情報のみを根拠(グラウンディング)としてコンテンツを生成する点にあります。これにより、AI特有のハルシネーション(嘘の情報生成)のリスクを劇的に低く抑えることが可能です。背景や課題、ターゲット、提供価値、競合の情報などがそれぞれ別の資料に散らばっていても、NotebookLMがそれらを読み解き、一つのストーリーとして統合してくれます。
また、生成ボタンを押す前に「鉛筆マーク」を活用することも忘れてはいけません。ここではスライドのトーン&マナーや、重点的に扱ってほしい章などを自然言語で指示できます。
鉛筆マークからの「カスタム指示」を活用すると、「営業資料向けに情熱的なトーンで」「専門用語を避けて初心者にもわかりやすく」といった指定が可能になり、より精度の高いスライドが生成されます。

NotebookLMのスライド作成に必要な時間の目安
スライドの生成にかかる時間は、読み込ませるソースの量やサーバーの混雑状況によって異なりますが、一般的には数十秒から数分程度で完了します。これは、人間がゼロから構成を考え、スライドのデザインを整える時間に比べれば、圧倒的な短縮となります。
例えば、50ページに及ぶ調査レポートのPDF資料を読み込ませてスライド化する場合を想像してみてください。人間が内容を精読し、要点を抜き出し、構成案を作り、パワーポイントに入力する作業を行えば、熟練者でも数時間は優にかかるでしょう。しかし、NotebookLMであれば、カップラーメンにお湯を入れて待つ程度の時間(約3分前後)で、資料の骨組みと各スライドの要約テキスト、そして簡易的なビジュアルイメージまで完成させてしまいます。
経済産業省が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)の文脈においても、このようなAIツールによる業務時間の削減は非常に重要なテーマとなっています。単純な作業時間を減らし、人間はより創造的な「意思決定」や「ストーリーの肉付け」に時間を使うべきだという考え方です。(参照:経済産業省「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進」)
ただし、複数の重たいファイル(例:画像が大量に含まれる100MB近いPDFなど)を同時に処理させている場合や、複雑なカスタム指示(プロンプト)を入力した場合は、生成に少し時間がかかることがあります。それでも、10分以上待たされることは稀です。もし長時間反応がない場合は、一度ページをリロードして再試行することをお勧めします。
NotebookLMでスライド作成ができない原因とは
手順通りに操作しても「スライドを作成できませんでした」というエラーが出たり、生成ボタンが反応しなかったりする場合があります。このようなトラブルに直面した際は、焦らずに以下の原因を確認してみてください。
- ソースの読み込みエラー(画像化PDF): 最も多い原因の一つです。スキャンしただけのPDFなど、テキストデータを含まない「画像PDF」の場合、AIが文字情報を読み取れず生成に失敗することがあります。
- 内容の不足(情報量): ソースの情報量が極端に少ない場合(例:数行のテキストのみ)、スライドを構成するための十分な要素を抽出できず、生成がストップすることがあります。
- セキュリティ保護されたファイル: パスワードがかかっているPDFや、コピーガードなどの強いセキュリティ設定が施されたファイルは、NotebookLMがアクセスできずエラーになります。
- 一時的なシステム障害: Google側のサーバー負荷が高い場合や、メンテナンスにより機能が一時的に利用できないケースもあります。
特にスキャンデータのPDFを使用する場合は注意が必要です。人間の目には文字に見えても、コンピュータにとってはただの「絵」として認識されている可能性があります。
「画像化されたPDF」は文字認識ができないことがあります。その場合は、事前にOCR(光学文字認識)ソフトやAdobe Acrobatなどを使ってテキストデータ化してからアップロードすると、スムーズに認識されるようになります。
NotebookLMのスライド作成機能が使えない条件
そもそも「スライド資料」というボタンが表示されない、あるいはNotebookLM自体にアクセスできないという場合、アカウントや利用環境に制限がかかっている可能性があります。
まず確認すべきはGoogleアカウントの種類です。個人の無料Gmailアカウントであれば通常問題なく利用できますが、企業や学校で管理されている「Google Workspace」アカウントを使用している場合、組織の管理者がNotebookLMの使用を許可していない(オフにしている)可能性があります。この場合、自分では設定を変更できないため、情シス部門などの管理者に問い合わせる必要があります。
次に考えられるのは年齢制限です。GoogleのAIサービスは基本的に18歳以上のユーザーを対象としており、アカウントの生年月日設定が18歳未満になっている場合、機能の一部またはすべてが制限されることがあります。
また、ブラウザ環境も影響します。NotebookLMは最新のWeb技術を使用しているため、Internet Explorerなどの古いブラウザでは動作しません。Google Chromeの最新版を使用することを強く推奨します。さらに、広告ブロックなどの拡張機能がスクリプトの動作を阻害しているケースもあるため、機能が使えないときはシークレットモード(インコグニートモード)でのアクセスを試してみるのが有効なトラブルシューティングとなります。
NotebookLMのスライド作成の編集方法と制限
- 生成したNotebookLMのスライド作成データの編集
- NotebookLMのスライド作成における機能の制限
- NotebookLMのスライド作成枚数の上限と対策
- 高品質な資料を作るためのデザイン指定のコツ

生成したNotebookLMのスライド作成データの編集
NotebookLMで生成されたスライドを利用する上で、多くのユーザーが直面する最大の壁が「編集の難しさ」です。現状、NotebookLMで生成されるスライドはPDF形式での出力が基本となります。しかも、多くの場合、テキストや図形が個別のオブジェクトとして保持されているわけではなく、「一枚絵の画像」として書き出される仕様になっています。
つまり、PowerPointやGoogleスライドのように、ダウンロード後にテキストボックスをクリックして文字を打ち直したり、画像のサイズをドラッグして調整したりといった直感的な編集ができないのです。「内容は良いけれど、この一文だけ修正したい」「会社のロゴを入れたい」といった場合に、PDFのままでは対応できません。
この問題を解決し、実務レベルで「編集可能なデータ」にするためには、いくつかの工夫と外部ツールの連携が必要です。
編集可能にするためのテクニック
- Gemini CanvasやChatGPTの活用: NotebookLMで出力したPDF(またはその元テキスト)をGeminiやChatGPTに読み込ませ、「この内容に基づいて、PowerPoint用のVBAコードを書いて」や「Googleスライドで使える構成案をマークダウンで出力して」と指示し、編集可能な形式に再構成させます。
- Nano bananaなどのツール連携: 背景除去ツールなどを活用し、スライドの文字情報だけを削除した「背景画像」を作成します。その画像をPowerPointの背景に設定し、その上から自分でテキストボックスを配置するという方法です。
- テキストデータの抽出と流し込み: PDFからテキスト部分だけをコピーし、自社で普段使っているPowerPointのテンプレートに手動で流し込みます。これが最も地道ですが、最も確実な方法です。
現状では、NotebookLM単体でプレゼン資料を完結させるというよりも、「構成案(ドラフト)を作るツール」として割り切り、仕上げの編集は別のツールで行うというワークフローを組むことが、最も効率的かつ現実的な解と言えるでしょう。
NotebookLMのスライド作成における機能の制限
NotebookLMのスライド生成は非常に便利ですが、万能ではありません。過度な期待を持たずに適切に活用するためには、現在の機能制限を正しく理解しておく必要があります。
まず、デザインの自由度には限りがあります。いくつかのスタイル(ライト、ダークなど)やトーンを選ぶことはできますが、フォントの種類を細かく指定したり、スライドマスターを適用したりすることはできません。生成されるデザインはシンプルでクリーンなものが多いですが、凝ったデザインを求める場合は後工程での修正が必須です。
次に、図版やグラフの生成能力です。インフォグラフィック機能は搭載されていますが、ソースに含まれる複雑なエクセルデータを読み取って正確な棒グラフを描画したり、複雑な業務フロー図を完璧に再現したりすることはまだ苦手としています。生成される図は、あくまで内容を補足するイメージ図や、概念的なアイコンの配置にとどまることが多いです。
| 制限事項 | 詳細と対策 |
|---|---|
| アニメーション | スライドのアニメーションや画面切り替え効果は設定できません。プレゼン時に動きが必要な場合は、PowerPointなどに移行してから設定します。 |
| スピーカーノート | スライドごとの発表者用メモ(カンペ)は自動生成されません。別途NotebookLMのチャット機能で「各スライドのスピーカーノートを作成して」と依頼する必要があります。 |
| 出力形式 | 前述の通り、現状では編集が容易なpptx形式などでの直接ダウンロード機能は標準装備されていません。 |
これらの制限は、今後のアップデートで解消される可能性が高いですが、現時点では「テキスト情報の構造化には最強だが、ビジュアル表現には限界がある」と理解して使うのが賢明です。
NotebookLMのスライド作成枚数の上限と対策
長時間のセミナーや詳細な講義資料を作成しようとしたユーザーから、「スライドの枚数が勝手に制限されてしまう」という報告が上がっています。プロンプトで「60ページのスライドを作成してください」と明確に指示しても、実際には15枚から20枚程度しか生成されないというケースが多く見られます。
これは、AIモデルが一度に出力できるトークン数(文字数)の上限や、一貫性を保てるコンテキストの範囲に関係していると考えられます。無理に大量の枚数を一度に生成しようとすると、後半の内容が薄くなったり、生成が途中で止まったりすることがあります。
この「枚数の壁」を突破し、長編のプレゼンテーション資料を作成するためには、以下のような「分割生成アプローチ」が有効です。
枚数上限の壁を突破する方法
資料全体を一度に生成するのではなく、章やセクションごとに分割してリクエストします。
- まず、「第1章:現状の課題(10枚程度)」を作成し、PDFを保存。
- 次に、「第2章:解決策の提案(10枚程度)」を作成し、PDFを保存。
- これを繰り返し、最後にAdobe AcrobatなどのPDF結合ツールを使って1つのファイルに統合します。
一度に完璧な長編資料を作ろうとせず、パートごとに作成することで、各パートの内容の密度も濃くなり、結果として質の高い資料になりますよ。
高品質な資料を作るためのデザイン指定のコツ
デフォルトの設定で生成されるスライドも十分に綺麗ですが、より自社のブランドイメージに合わせたり、プロフェッショナルな印象を与えたりするためには、スライド生成時のプロンプト(指示出し)に一工夫加えることが重要です。実は、NotebookLMは「JSON形式」や「詳細な自然言語」でのデザイン指定を受け付ける柔軟性を持っています。
スライド生成ボタンの横にある鉛筆マークをクリックし、以下のような具体的なデザインルールを入力することで、出力結果のクオリティをコントロールできます。
効果的なプロンプトでの指定例
- 色指定(HEXコード): 「メインカラーは信頼感のある濃紺(#1F2933)、アクセントカラーは注意を引く赤(#ea0001)を使用してください」とコードで指定すると、AIが色を認識しやすくなります。
- フォントと階層: 「見出しはサンセリフ体で太字に、本文は読みやすいゴシック体にし、情報の階層構造を明確にしてください」
- レイアウトの指示: 「余白を広めに取り、グリッドレイアウトを意識して、1スライドにつき1メッセージの原則を守ってください」
- ビジュアルの方向性: 「抽象的なイラストは避け、具体的なアイコンやシンプルな図解を多用してください」
また、開発者やエンジニアの方であれば、デザインルールをJSON形式で記述してプロンプトに貼り付けることで、AIがより構造的に意図を理解し、デザインの揺らぎが少ない安定したスライドを生成できる傾向があります。このように指示を工夫することで、AI任せの「よくあるAIスライド」から、意図を持った「使える資料」へと昇華させることが可能です。
業務効率化するNotebookLMのスライド作成まとめ
- NotebookLMは無料でPDF等の資料からスライドの骨子(ドラフト)を自動生成できる
- 操作はソースを追加して「スライド資料」ボタンを押すだけで完了し、専門知識は不要である
- 生成時間は数分程度で、手作業で構成を考える時間に比べて圧倒的な時短効果がある
- スライドが作成できない時は、ソースの読み込みエラー(画像PDF)やファイル形式をまず確認する
- 利用できない場合は、Google Workspaceの管理者権限や年齢制限が原因の可能性がある
- 出力は基本的にPDF(画像)であり、PowerPointのような直接のテキスト編集は難しい
- 編集するにはGemini Canvasへの再入力や、背景除去などの別ツールとの連携が有効である
- 一度に生成できる枚数には20枚程度の上限が見られるため、長編は分割生成が推奨される
- デザインはデフォルト以外にも、色コードやJSONでの詳細指定によりクオリティを上げられる
- ハルシネーション(嘘)は少ないが、AIである以上、最終的な内容確認は人間の目で必須である
- あくまで「たたき台」作成ツールとして使い、仕上げのデザインや微調整は人の手で行うのが基本
- Nano bananaなどの外部ツールと組み合わせることで、デザイン性や編集の自由度を向上できる
- プロンプト(カスタム指示)の工夫次第で、ターゲットに合わせた出力など質の高いスライドが作れる
- Googleアカウントがあれば誰でもすぐに試せるため、まずは手持ちの資料で触ってみる価値がある
